切開によるフェイスリフト施術では、皮膚と深部にある皮下組織やSMAS(表在筋膜)を引き上げるため、効果を実感しやすい一方、術後には腫れや痛みなどがあらわれ、ダウンタイムも長く生じます。
糸リフトは切開や縫合を伴わないので、体への負担が少なく抜糸の必要もありません。
糸が馴染むまでつっぱり感や痛みを感じる方もいますが、比較的痛みの少ない施術です。
痛みやダウンタイムが心配な方は、体への負担が少ない糸リフトをお勧めいたします。

糸リフトの最大の利点は、効果をすぐに感じやすいということです。
切らないたるみ治療として人気のあるハイフ（HIFU）などは、効果がすぐに現れず、施術後約1〜3か月後に最大の効果が現れ、その後は徐々に薄れていく傾向があります。
そのため、施術後すぐに効果を実感するかどうかは個人差があります。
一方、糸リフトは医療用の糸を使って物理的にたるみを引き上げるため、フェイスラインのリフトアップをすぐに実感できます。

糸リフトは、たるみを物理的に糸で引っ張り上げるだけではなく、新しいコラーゲンを生成することで、リフトアップ効果や持続性をさらに高めます。
挿入された糸が、皮膚にある真皮層を刺激すると、糸の周囲でコラーゲンが生成され、お肌にハリとツヤを与え、肌を引き締め美肌へと導きます。
時間の経過とともに、吸収性の糸は溶けてなくなりますが、その後もコラーゲンは残るため、長期的にリフトアップ効果が持続し、美肌効果をしばらくの間維持し続けることができます。
コラーゲン増生効果により、新陳代謝（ターンオーバー）が活発になり、リンパの流れが良くなりますので、お肌の内側からも若返り・アンチエイジング効果が期待できます。

糸リフトが人気の理由の一つは、短いダウンタイムです。
施術後のダウンタイムの症状や期間には個人差がありますが、腫れや赤みが2〜3日続く場合もあれば、ほとんどダウンタイムがない場合もあります。
人によっては口の開けづらさや肌のつっぱりが1週間〜1か月程度気になることもありますが、通常は2〜3日で普段通りの生活が可能です。
また、糸リフトでは顔の見える部分に傷が残らないのも特徴です。糸は目立たない部位、例えば髪の生え際から挿入されるため、他人にバレる心配はほとんどありません。
糸リフトは、まとまった休暇が取りにくい方にも受けやすい施術方法です。